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ピティ湾海洋保護区

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200種類以上の熱帯魚と80種類以上のサンゴが生息するまさに海洋生物のパラダイス!




 

南国の陽の光が燦燦と差し込むピティ湾の海中は、様々な種類のサンゴ群を背景にカラフルな衣装をまとった熱帯魚達が泳ぐ別世界。砂地やサンゴの隙間には甲殻類や貝の仲間が生息し、外洋に繋がっているチャンネル(サンゴ礁の切れ目)にはエイや回遊魚に加えて、ハシナガイルカの群れも姿を現します。

 

ピティ湾全景(アサン太平洋戦跡公園から)

グアムの5か所の海洋保護区でも、特に豊かな環境が残されているピティ湾海洋保護区の海中の様子を、7つのエリアに分けてご紹介します。

サテライト写真

エリア1:湾内東側に広がる砂や瓦礫の浅瀬
エリア2:状態の良いサンゴやソフトコーラル群のあるラクダ岩(キャメルロック)付近
エリア3:湾内中央のチャンネル(サンゴ礁の切れ目)
エリア4:海中展望塔とすり鉢状の海底(通称ボムホール)エリア
エリア5:岸辺周辺の海草域
エリア6:湾内西側のチャンネル(サンゴ礁の切れ目)とサンゴ群
エリア7:火力発電所の排水路を中心とした砂地の浅瀬
 


 

エリア1:湾内東側に広がる砂や瓦礫の浅瀬

マタグア川から真水が流れ込むこの浅瀬は、シルト状の細かい砂に覆われていてサンゴの生育には適さないが、散在する岩や小さなサンゴの隙間には小魚が泳ぎ、またアオヒトデがよく見つかる。浅瀬を歩いていると、巣を守っている繁殖期のムラサメモンガラ(写真)に足を啄まれ、驚かされる事も。

エリア2:状態の良いサンゴやソフトコーラル群のあるラクダ岩(キャメルロック)付近

2m前後の水深で太陽光が良く差し込み、ラクダ岩近辺から湾内に流れ込む潮流によって栄養分も豊かなこのエリアには、サンゴやソフト・コーラルがパッチワーク状に発達。シマアジやブダイの仲間など藻を食べる魚の大きな群れも回遊し、砂地ではエイの仲間や、ツマグロやネムリブカなどの小型のサメも観察される。

エリア3:湾中央の大きなチャンネル(サンゴ礁の切れ目)

湾内で一番大きいチャンネルで、トビエイ、ナースシャーク、ウミガメといった大型の魚や海洋 生物も観察される。成長したサンゴやクリーニング・ステーションも多く、ベラを始めとする魚の繁殖場所になっている。水深15メートル付近には珍しいソフト・コーラルがあり、また水深の浅い場所にはイソギンチャクを棲家にするクマノミも棲息、水深に応じて非常に変化に富む海底環境。

エリア4:海中展望塔とすり鉢状の海底(通称ボムホール)エリア

ボムホールと呼ばれるすり鉢状の穴(水深6~10m)が散在するエリア。実際は爆弾の穴ではなく、サンゴ礁の基盤が海水で溶け出し陥没したと考えられている。このエリアでは少なくとも3種類のソフト・コーラル、200種以上の魚と100種以上のサンゴが観察される。サンゴの状態 は良好で白化現象の被害は少ない。サンゴの隙間にはイソギンチャクやシャコガイ、展望塔の周 囲にはヒメジやフエフキダイの群れ、中水域を回遊するアジの仲間やオニカマスも常連。クリーニング・ステーションが多い事も、たくさんの魚達が集まる理由のひとつ。

エリア5:岸辺周辺の海草域

湾内で最大の海草類生息地。海草は海水を浄化し、また海洋生物の孵化場所として、自然の循環サイクルに重要な役割を担っている。1970年代には周辺の宅地開発により赤土が流れ込み甚大 な被害が発生したが、その後の保護努力によって海草の復活につながった。海草を踏みつけない様にダイバーの入水は展望塔橋の横に限定されている。海草域の外れには第2次世界大戦時の上陸用舟艇の残骸がある。

エリア6:湾内西側のチャンネル(サンゴ礁の切れ目)とサンゴ群

火力発電所の冷却水排出路とチャンネルの接続付近にサンゴ礁が発達。珍しいソフト・コーラル やヒメツバメウオのような塩分濃度の高い海でみられる魚も観察される興味深いエリア。底が砂地になっている深場は、ハシナガイルカの休息場所となっており、外海に流れ出る潮流が速い時にはトビエイも集まる。水深の深いエリアには大型藻類が繁栄し、海底には巻貝や軟体動物も観察される。

エリア7:火力発電所の排水路を中心とした砂地の浅瀬

火力発電所の排水路(水深2〜5m)を中心とした砂や岩で覆われた水深の浅いエリア。浅瀬にはサンゴやソフト・コーラルに加えて、海藻類や大型の藻類が生息しており、排水路周辺には砂地を好む海洋生物(甲殻類、貝類、底棲魚等)の住処となっている。夜は寝ているブダイや、海底を動き回るナマコやウミウシ類、珍しい甲殻類も観察される。